武術

合気道

ある意味、日本の武術の中で、もっともミステリアスな面を持ち合わせているのが、この合気道ではないでしょうか。それは合気道の乱取りで、あまりに簡単に人が飛んでいくところから感じるのだと思いますが、確かにそれは魔法を見ているかのように感じます。しかし、合気道は非常に合理的に体の構造を理解し、それを利用することで、あのような素晴らしい技へとつなげているのです。

塩田剛三

そんな合気道の世界で、伝説的な名人として語り継がれている方がいます。それが塩田剛三です。武術や格闘技に興味のある方は、一度はその名を聴いたことがあるのではないでしょうか。

大正4年に生まれた塩田は、合気道の創始者で、これまた伝説的な存在として知られる植芝盛平に師事し、その後自身で養神館合気道を立ち上げました。そんな彼を有名にしたのは、あのロバート・ケネディのボディーガードと手合わせし、身長差30㎝以上あったそのボディーガードに何もさせなかったという事実です。合気道の神といわれるのも納得です。